「親知らず」を抜く必要がありますか?
食生活の変化により、日本人の平均的な顎の大きさは少しずつ小さくなってきています。「親知らず」は顎の一番奥に最後に生えてくるため、「親知らず」が正しい位置に真っ直ぐ生えることができず、顎の位置からずれて生えたり、斜めや横を向いて生えたり、ほんのわずかにお口の中に生えるなど、「親知らず」を正しく磨くことができない状況に陥ります。
そのような「親知らず」がお口の中に存在すると、お口の中の細菌の数が増加し、「親知らず」が虫歯になる、「親知らず」周囲の歯茎が腫れるなどのトラブルの原因となります。更に、「親知らず」だけではなく、他の歯が虫歯になるリスクや歯周病が進行するリスクも増加します。
また、「親知らず」のトラブルを放置すれば、骨髄炎(こつずいえん)や蜂窩織炎(ほうかしきえん)といった重症な感染症につながり、点滴加療や大きな病院に入院が必要になることもあります。